ゼンタングルっていうアートをご存じでしょうか?
厳密にはアートを完成させることより、描いていく課程でリラックスしたり瞑想のような状態になったりすること自体を目的としているそうです。
描いているときに今ここに集中することで、日常のざわつきを離れることが出来るのだと思います。
私は手帳術か何かを調べているときに、手帳にゼンタングルを描いている人見て図案の面白さに惹かれて興味持ちました。
キレイな感じ、かわいい感じの物もあるし、不気味な感じもするような面白さ。
難しそうに見えたのですが、同じパターンを繰り返し描くだけで誰でも描けると説明にあり、必要な物もペンや紙だけのようでしたのでやってみることにしました。
誰でも手順通りにやれば出来るそうです。(出来ました)
自分は隙間時間に趣味で出来る事を探していたので、ゼンタングルはピッタリですね。
ゼンタングルに必要な画材
基本的には紙とペンだけです。手軽なので始めやすいですよね。
鉛筆も少し使いますが大体の家にあると思いますので。
後述する本によると、あった方がいい物は他にもありますが、すぐにやってみたいならなくてもいいと思います。
ゼンタングルをやってみて気に入ってから揃えても遅くないと思います。
ペン
ペンはミリペンと言われる、太さが均一の耐水性のペンが使われます。
私はバレットジャーナルを2018年の手帳にする時に買った、サクラピグマのミリペンセットを持っているのでそれを使用することにしました。
ゼンタングルの模様を描くのに適しているのは01の太さのペンです。
細めだと思いましたが、実際描いてみた感じ描きやすかったです。塗りつぶす部分には少し太めのミリペンを使います。03・05あたりが適当かと。
用紙
ゼンタングルを描く紙ですが、公式専門用紙のホワイトタイルという、9cm四方の紙がすすめられています。
しかし、私はゼンタングルが自分に合うかどうか分かる前に、初めから公式の用紙を使うのはなんか嫌だったので、小さめのスケッチブックを購入しました。
練習にもスケッチブックは薦められていましたし。
スケッチブックは誰でも一度は見たことがあるであろう、マルマンのスケッチブックのB5サイズです。安いし、紙の質もいいのでおすすめです。ミリペンでもにじみません。
紙を回して書きたいときも小さいので楽々です。
練習用して慣れてきたら、ホワイトタイルを使おうと思います。
ブラックタイルもゼンダラも格好いいですよね。いつかやりたいです。
他にあった方がいい物
擦筆(さっぴつ)
鉛筆をぼかすための画材です。擦筆が有ると表現が拡がると思います。
実際やってみた感じですが、あった方がいいかもしれないけど、初めから絶対に必要というわけでもないような気がします。
ゼンタングルにはまってから買ってもいいんじゃないかと思います。
ゼンタングルのおすすめ本
初心者が何かを始めるには、ある程度情報がまとまっているものが1冊あると便利です。
私は全くの初心者なので、やり方や書き順が分からないとちゃんと描けないと思い、書き順があって見ながら書ける本がいいと思って分かりやすそうな本を探して買いました。(ネットの情報だけでも出来るとは思います)
また、取っつきやすそうな感じというのも初心者には大事だと思います。
初心者におすすめのゼンタングルの本
私が買って良かったのは、ゼンタングル認定講師さとういずみさんの「はじめてのゼンタングル」(自由国民社)という本です。
分かりやすいので初心者におすすめ出来ます。
この本は、左側のページにゼンタングルのパターンの書き順が分かりやすく載っており、右のページに左のページに掲載されているパターンを使ったゼンタングルがお手本として描かれています。とても分かりやすいです。
また、パターンの分類ごとにまとまっているのもいいですね。
本当に手順通りに描くだけで、簡単におもしろい模様がどんどん出来て楽しいです。
この本のパターンもお手本もさとうさんの手描きです。線画がとてもキレイでやる気も出てきます。
アマゾンで色々な本の評価を見たのですが、絵がキレイだと評判でした。
本の表紙もおしゃれな感じで気に入りました。
本の後半には黒い紙に白いペンで描いたり、ゼンダラ(ゼンタングル+マンダラ)の書き方、アート作品にしたものも載っていて参考になります。
初心者に必要な情報全般がまとまっている本なのでおすすめです。
ゼンタングルの練習方法
私の場合初めは練習として、お手本をまるっと真似して書く事にしました。
パターンがたくさん有り、描き方も分からないし、自分で自由自在にはまだ描けなさそうなので。感覚を掴むためにパターンの練習をしています。
スケッチブックに1種類のパターンを描き続けるような練習方法もあるのかもしれませんが、それだとあまり楽しくなさそうで、続かなそうですし。
お手本として載っているのは3~4種類のパターンを使用したゼンタングルなので、飽きずにやれます。
真似をするなら初心者でも迷わず出来ます。
もちろんですが、真似して描いた物の図案は、さとういずみさんに著作権があります。
ですが、練習なので、自分の作品でなくてもいいのです。
それでも、お手本と全く違う感じの作品が出来るので面白いです。
慣れてきたら自分の作品も描いてみようと思います。
ゼンタングルを初めてやってみた
さとういずみさんの「はじめてのゼンタングル」(自由国民社)のP13の作品の図案を真似して描いていきます。
まず鉛筆で4つ点を描いてその点を線でつなぎます。フリーハンドで適当に描きます。この外枠のことをボーダーと呼びます。
外枠の内側に鉛筆で仕切りの線を描きます。この線をストリングと呼びます。仕切りの中に一つずつ、パターンを描いていきます。
練習で真似するので枠の形も似たような感じにしています。
左のページの順番通りに模様を描いていきます。
ペンで線を引きます。線はどこまで引くかを何となく考えて、そこを目がけて引くと、いい感じに描けるような気がします。
塗りつぶすカ所は太めのペンで塗ります。はみ出したり、ムラにならないように丁寧に塗ります。
見本を真似して描いてますが、結構違う感じになりました。
鉛筆で陰影を入れます。
つづきはスライドショーにしてみました。
鉛筆で陰影を入れて完成!
奥行きや立体感を出せて不思議な感じが際だってきて面白いです。
本当は使う鉛筆はHBがいいそうです。私は手元にあった2Bの物を使いました。
2Bだとちょっとざらざらした質感になりすぎという感じがしますが、大丈夫です。
初めて描いた感想
初めて描いてみたのですが簡単でしたし、完成には結構満足です。
何より描いているとき楽しかったです。上手に描こうとか思わなくていいし、気楽にできていいですね。書き順通りに描けば、それっぽく(笑)なるのも。
模様も面白く、自分で同じように描いてもまったく同じ物は描けないでしょう。
パターンや描き方は同じなのに、全く違う感じが出るのが面白いです。
ルールの範囲で自分の好き勝手に描いていいのが、私にとってはよかったです。自由な感じがして。
ゼンタングルは必要な画材も少ないし、タイル(約9cm角の紙)なら持ち歩いても嵩張らないので、外出先でもできそうです。
ゼンタングルは認定講師の人が教室やワークショップを開催しているので、行ってみても楽しいかもしれないですね。